E217系の引退理由が判明「条件面で折り合わず」

JR東日本

廃車回送が進んでいるE217系だが、LTPがE217系に独占取材したところ、引退理由が判明した。E217系によると、他路線から移籍の打診があり、水面下で移籍交渉を進めていたが、条件面で折り合わず、引退の運びとなったことを明かした。

水面下での「就職活動」

E235系1000番台が横須賀線に導入する報道が出た時、E217系は「寝耳に水だった」と振り返る。

報道発表後、JR東日本の上層部から「引退して欲しい。」と通告され、E217系は「あんまりだと思った。新車を導入するからと言って、いきなり引退勧告をするのではなく、移籍先を提示するとか、そういう誠意が見られなかった。」と漏らしていた。

「総武線で隣を走っていたE231系0番台は、改造されて武蔵野線や八高線に転属している。それなのに、私だけいきなり引退勧告と言うのは理解に苦しむ。このままでは終われない。」

そう心に決めると、E217系は移籍先を探すために”就職活動”を開始したという。

高すぎた移籍条件

就職活動を始めたE217系は譲れない思いがあった。「お客様が快適に過ごせる車内を提供したい」という思いだ。老朽化していた車内は一部の利用客からは評判が悪く、移籍を機に改善しようと決めていた。しかし、これを移籍先候補の路線に、移籍条件として持ち込んだことがアダとなった。

E217系が提示した条件は、

  • 座席を柔らかくして欲しい
  • 案内表示モニタを設置して欲しい
  • 種別と行先をフルカラーLEDにして欲しい

など、最新の設備に更新して欲しいという切実な内容だ。利用客の利便性の向上を条件に移籍先と交渉していたが、移籍先候補の路線は「前向きに検討はするが、確約はできない」として、交渉は難航していた。

E217系と交渉していた移籍先候補の路線は、「オフレコでお願いしたいのですが、E217系の提示した条件が、我々には高すぎました。何しろ、お金が無い。E217系の機器を最新にするなら、今走っている車両の機器を最新にしています。しかし、それが出来ていないということは、E217系の機器も更新する余裕がないことは明白です。」と語る。

それでも、交渉期限直前までE217系と複数路線が粘り強く交渉していたが、最終的に条件面が折り合わないことを理由に、E217系と合意する路線はなく、E217系は引退となった。

E217系のコメント

「正直、まだやれると自惚れていた。現実を受け入れたいと思う。残りの時間、自分の仕事をやり遂げることに専念したい。」

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